一般人よ、エンターテイメントであれ。歌は武器なのよ。

おはようございます、けんいちです。

 

ゲイバーで飲むようになって必死に磨いたスキルの一つにカラオケがあります。

正直、今だってぜんぜんうまくはないけれど、25年の歳月をかけてどうにかノンケをだませるくらいにはなったかもしれません。

 

変声期の頃に話声があまり変化しなかったのか、変化に気づいていなかったのか、子供の頃と同じ音域の意識のまま過ぎてしまったがために、大人になって音痴の烙印を押されていた25年前。

当時はCD音源を聴いて、あたかも自分が音源と同じキーで歌っていると錯覚していることに気づかずにいました。

酔っ払うと周囲の人の耳障りなんて気にもとめずに歌い出す僕。

世間はそういう人を音痴と言います。

 

ある日、今年で25年の付き合いになる大親友から、「これはねけんいちのためを思って言うの。けんいちは音痴なのよ。もっと歌が上手にならないとダメだわ。歌は武器なのよ。モテるための武器なの」と真剣な表情で訴えかけられました。

その後、このエピソードは幾度となくいろんな所で彼の口から披露されることになるのですが、とりあえず一緒に飲みに行っていて恥ずかしかったから指摘したのだけど、見て!今や音痴だったけんいちもフェルセットも使えればビブラートもかけられるようになったの。そこそこ上手いなって思うでしょ?何年もかかったけれど、あなたも諦めちゃダメ。今目の前に何年もかけて音痴じゃなくなった人がいるのよ、と音痴な人や歌いたがらない人を見つけるたびに僕の過去を暴露します。

 

ゲイバーなんてちょこっと歌がうまかったり、みんなにウケることが言えたり、体が良いだけでモテるところ。

超絶イケメンである必要もなく、超金持ちである必要もなく、一般人だってちょっとしたことでモテるようになるところ。

何か一つでもエンターテイメントを披露できれば良いのです。

万人にウケる必要なんてないし、ピンポイントでも今宵ちょっといいなと思ったあの子のハートをつかめたなら、それはそれで幸せなんじゃないかと思います。

 

誰かを喜ばせられたなら、必ず見ていてくれる人がいるはず。

エンタメの精神です。

 

一般人よ、エンターテインメントであれ!

歌は武器なのよ!